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葬儀はカオス。耳が聴こえない、父と母。宗教にハマる、祖母。暴力的な、祖父。ややこしい家族との関係が愛しくなる。不器用な一家の再構築エッセイ。 “ぼくの家族は誰も手話が使えなかった。聴こえない父と母の言語である手話を、誰も覚えようとしなかった。祖母も祖父も、ふたりの伯母も。唯一、家族のなかでぼくだけが下手くそなりにも手話を自然に取得し、両親と「会話」していた。(本文より)” 聴こえない両親に代わって、ほんの幼いころから「面倒を見る」立場になることが多かった。大人からの電話も、難しい手続きも、わからないなりにぼくが対応するしかなかった。家に祖母の友人などが集まり、楽しそうにしていても、母は微笑んでいるだけだった。社会から取りこぼされてしまう場面が多い母を見て、いつも胸が締め付けられた。どうしてみんな母のことを置き去りにするんだろう。“ふつう”を手に入れたかったぼくは、“ふつう”を擬態することを覚え、故郷を捨てるように東京に出た。それなりに忙しい日々を送っていたある日、滅多に帰省しないぼくの元に、叔母からの電話があった。「あのね、おじいちゃん、危篤なの」……。 <目次>Prologue ぼくの家族 Chapter 1 祖父の危篤 Chapter 2 祖母と宗教 Chapter 3 叔母の贖罪 Chapter 4 母の声 Chapter 5 父の愛 Epilogue ぼくと両親 おわりに <著者>五十嵐 大(いがらし・だい): 1983年生まれ。聴覚障害のある両親、宗教家の祖母、ヤクザの祖父の元で育つ。現在は自身の経験を生かしながら、多様性、家族、生きづらさをメインテーマに、インタビューや執筆を手掛ける。ハフポストでCODA(Children of Deaf Adults)について連載中。FRaUでは「祖母の宗教とぼく」という連載を担当した。
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出版社からのコメント
葬儀はカオス。耳が聴こえない、父と母。宗教にハマる、祖母。暴力的な、祖父。ややこしい家族との関係が愛しくなる。不器用な一家の再構築エッセイ。 “ぼくの家族は誰も手話が使えなかった。聴こえない父と母の言語である手話を、誰も覚えようとしなかった。祖母も祖父も、ふたりの伯母も。唯一、家族のなかでぼくだけが下手くそなりにも手話を自然に取得し、両親と「会話」していた。(本文より)” 聴こえない両親に代わって、ほんの幼いころから「面倒を見る」立場になることが多かった。大人からの電話も、難しい手続きも、わからないなりにぼくが対応するしかなかった。家に祖母の友人などが集まり、楽しそうにしていても、母は微笑んでいるだけだった。社会から取りこぼされてしまう場面が多い母を見て、いつも胸が締め付けられた。どうしてみんな母のことを置き去りにするんだろう。“ふつう”を手に入れたかったぼくは、“ふつう”を擬態することを覚え、故郷を捨てるように東京に出た。それなりに忙しい日々を送っていたある日、滅多に帰省しないぼくの元に、叔母からの電話があった。「あのね、おじいちゃん、危篤なの」……。 <目次>Prologue ぼくの家族 Chapter 1 祖父の危篤 Chapter 2 祖母と宗教 Chapter 3 叔母の贖罪 Chapter 4 母の声 Chapter 5 父の愛 Epilogue ぼくと両親 おわりに <著者>五十嵐 大(いがらし・だい): 1983年生まれ。聴覚障害のある両親、宗教家の祖母、ヤクザの祖父の元で育つ。現在は自身の経験を生かしながら、多様性、家族、生きづらさをメインテーマに、インタビューや執筆を手掛ける。ハフポストでCODA(Children of Deaf Adults)について連載中。FRaUでは「祖母の宗教とぼく」という連載を担当した。