地理　２０２５年４月号

出版社情報

中国西域〜キルギス〜ウズベキスタンを踏査してきたグループがイランを縦断し、現代イランの大地と人々の暮らしや社会を見聞してきました。ユーラシアの要で人類史を常に牽引してきたペルシャの文化と遺産、その後継者としての誇りをもつ現代イランの人々の姿を生き生きと描く特集。イラン？危ないんじゃないの？というイメージしかない方は、この特集号をぜひご覧ください！

目次
★特集：ペルシャからイランへ
栄光の歴史と独自のイスラム国家の建設　今村遼平・高安克己
イランの人々の暮らしと宗教　中家惠二
コラム
（高安克己・今村遼平・上野将司・中家惠二・児井正臣・尾上篤生）
１　イランの歴史
２　イランの地形
３　イランの地質
４　イランの農業と土壌
５　カレーズの本場
６　イランの交通事情
７　イラン人の笑顔と挨拶の謎
８　イラン人の服装
９　イラン人のカップル
１０　地震国イラン
１１　イランで酒は飲めるのか？

★連載
コラム　ジェンダーから問い直す地理学　２０
　車というシェルター
　─公共と安全のはざまで　久木元美琴
コラム　県から地理を語る　３３
　高速道路の見学　高橋英路
地理学者が選ぶ　日本の都市百選　４３
　北海道小樽
　─近代化の歴史を伝える「石造りの都」　駒木伸比古
教室に魅力ある地理教材を　１８
　オーバーツーリズム問題を組み込んだ地理授業の構想　柳澤彰紀
アルテ地理学徒のつぶやき　４
　「デーヴィス流」地形学　撰梅正人

★寄稿
世界地理学習再考（後編）
　─表面的な理解を防ぐ地理的な資料の活用　荒井正剛
空き家の分布
　―東北日本と西南日本の対比を中心に　森川　洋

★書架
『世界の中華料理』（川口幸大編）　井上明日香
『みんなの高校地学』（鎌田浩毅・蜷川雅晴著）　永田玲奈
『幼小中高一貫地理教育カリキュラムスタンダード』（吉田　剛ほか編著）　吉田和義
『地理学者　その戦中・戦後』（岡田俊裕著）　若林芳樹
『フィールドワークで世界を見る』（東洋大学国際共生社会研究センター編）　井上明日香